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風力AIの導入によりナセル内部の昇塔目視自主点検の効率化に貢献



Arithmer株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大田 佳宏)が開発した風力発電施設(風車)における心臓部(ナセル)内部の異常を検知するAIシステム(以下、風力AI)を採用している株式会社ユーラスエナジーホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:諏訪部 哲也、以下「ユーラスエナジーHD」)は、保有する高知県大豊町のユーラス大豊ウインドファームにおける、月次で行うナセル内部の自主点検の一部を当社の風力AIを活用する遠隔点検に置き換え、業務の効率化を図りました。



風力AIの特徴

 

風車のナセル内部にカメラを設置して定期的に画像を取得することで、常にナセル内部を監視することが可能です。取得した画像はAIを用いて解析し、人間の目では発見が難しいわずかな変化(異常)を察知することができ、問題の早期発見につながります。




風力AI導入の効果

 

風力発電用の風車の点検は、定期的に実施することが定められていますが、ユーラスエナジーHDではこのほかに月1度の自主点検(月例巡視)を行っています。この月例巡視の点検項目には、気象状況や風車の外観点検、ナセル内部の点検などがあります。そのうち、目視点検事項の一部であるナセル内部の点検(昇塔目視)について、当社の風力AIに置き換えられることになりました。

昇塔目視が当社の風力AIに置き換わったことで、巡視業務を効率化し、人的リソースの負荷低減が図られるとともに、点検時に必要となる風力発電の稼働停止を回避することができ、稼働率の向上とそれに伴う発電量の増加を見込むことができます。

また、従来は月に1度の自主点検時にしか気づきえなかったような変化(トラブル前の予兆)をほぼリアルタイムで発見できるため、故障等が発生する前に速やかな対処が可能となり、ダウンタイム(故障時やトラブルなどで発電機を止める期間)の発生が回避できる点でも、風力発電の稼働率の向上を見込めます。

これらの結果は風力発電の発電コストの低減につながることから、火力や水力、原子力等の他の発電方法よりもコスト優位性を高めることになり、ひいては、再生可能エネルギーのシェア増加につながるものと考えています。


風力AIの実効性は、経済産業省が推進する「スマート保安」の観点においても有用と考えています。この技術を、巡視・運用管理が困難な洋上風力発電施設への技術展開など、AIによる画像解析技術を用いて「スマート保安」に貢献してまいります。



本件に関するお問い合わせ先

 

Arithmer株式会社 広報担当


TEL:03-5579-6683


e-mail:press@arithmer.co.jp

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