現代数学を応用してまだない新しい技術を創造してゆきます

代表取締役社長 兼 CEO
大田佳宏
Arithmer株式会社 代表取締役社長兼CEO
総務省 AIネットワーク社会推進会議 構成員
東京大学大学院数理科学研究科 特任教授
東京大学アイソトープ総合センター 客員教授
一般社団法人日本応用数理学会 代表会員
博士(数理科学)(東京大学)
Arithmetic
×
AI
Arithmerは、数学で社会課題を解決する会社です。
Arithmerという社名は、算術、数学という意味の“Arithmetic”から名付けました。
数学は物事の本質を捉える学問であると言われます。
ガリレオは「世界は数学のことばで書かれている」、アインシュタインは「数学は、経験とは無関係な思考の産物なのに、なぜ物理的実在の対象物に、これほどうまく適合するのか?」と言いました。
数学は簡潔にして美しく、世界を変える力を持っています。
これまでの数学者、科学者、技術者達も、それを証明してきました。
そして今、私達は現代数学を応用して様々な社会課題を解決するため、
新しい高度AIシステムを導入しています。
この高度AIシステムは、単なる業務効率化や自動化だけにはとどまらず、継承が難しい高度な専門技術や、人間の手では実現不可能な技術の実装も可能です。その結果として、災害対策や交通事故防止などの安心安全な社会システムの実現、画期的な薬の開発など、人、社会、環境への貢献につながる応用技術を産み出しています。
数学はあらゆる科学技術の基礎となっています。
特にその数学のもつ自由な世界感が、様々な現象の本質を記述する上でも、非常に強力なツールとなります。ビジネスにおいて、属人的な作業は将来大きなリスクとなりえますが、そのほとんどが数学的に計算可能な現象に還元され、計算機、AIで記述可能となるのです。
物事や現象の本質をとらえるには、観測データを解析する事から始まります。このステップが決定的に重要です。なぜなら、この解析結果によって、仮定するモデルも変わってきますし、最終結果も大きく左右する事になるからです。
そして、本質を表現しているであろう観測データは、様々な角度から観ることにより、多種多様な表現形をとって姿を表します。つまり、観測データとは、質とバランスが重要で、データ量が多ければよいというものではありません。本質を最もよく表現している属性を見極める必要があるのです。
例えば、人の動きは時間と空間のビッグデータとして表現することができます。
それらの時空間データを高密度かつ高精度に取得することで、人の動きを限りなく正確に再現することができます。すなわち、AIによって人の動きを再現することも可能となります。
取得した時空間ビッグデータを詳細に解析することで、人の動きの奥底に潜む「暗黙知」を発見することも可能です。その暗黙知を学習し、パターン化・最適化することで、熟練者を凌ぐ能力をAIが発揮しています。
今、聡明な頭脳と精緻な目を持ったAIが、既存のビジネス体系に大きな革新をもたらす、
新しい時代が到来しつつあります。AIが世界のビジネスインフラとなろうとしているのです。
ただ、このAIは正確でかつ効率的に長時間の作業を行うことはできますが、仕事全体の枠組みを自ら設定することはできません。AIは人が設定する枠の中で頭脳や手足となって動くのであり、その枠組みを設定するのはあくまでも人間の役割です。
数学、科学をいかに応用して、社会課題を解決するのか、
そしてHope(希望)へとつなげるのか、それを考えるのが私たちの仕事です
湯川秀樹先生は、詩と科学を例にして、このように言われています。
「詩と科学、遠いようで近い。近いようで遠い。どうして遠いと思うのか。
科学はきびしい先生のようだ。いいかげんな返事はできない。こみいった実験をたんねんにやらねばならぬ。むつかしい数学も勉強しなければならぬ。詩はやさしいお母さんだ。どんな勝手なことをいっても、たいていは聞いて下さる。詩の世界にはどんな美しい花でもある。おいしい果物でもある。
しかし、何だか近いようにも思われる。どうしてだろうか。出発点が同じだからだ。どちらも自然を見ること聞くことからはじまる。薔薇の花の香をかぎ、その美しさをたたえる気持ちと、花の形状をしらべようとする気持の間には、大きな隔たりはない。
(中略)
いずれにしても、詩と科学とは同じ所から出発したばかりではなく、行きつく先も同じなのではなかろうか。
そしてそれが遠くはなれているように思われるのは、途中の道筋だけに目をつけるからではなかろうか。」
湯川秀樹『詩と科学』
数学、科学をいかに応用して、社会課題を解決するのか、そしてHope(希望)へとつなげるのか、それを考えるのが私たちの仕事です。
私たちは、詩と科学、ふたつの気持ちを忘れずに、
現代数学を応用して、まだない新しい技術を創造してゆきます。
代表取締役社長 兼 CEO
大田佳宏